

どんなスポーツにせよ、あるいは、歌手であろうが、タレントであろうがみんな似たようなものだ。売れている表面上のスターばかりを見ていても、そんなものになれる可能性はかぎりなく0に近い。ましてイチローや松井秀喜などは神様に近いのだ。世の中で、そういう自由業的な成功を収める人間はせいぜい年に100人ぐらいだろう。これに対して東大の入学定員はどうか。なんと年間三〇〇〇人以上。実は、国立大学としては最大のマンモス校なのだ。どう転んでもイチローや松本人志になれない人間でも、東大に入る方がグッとラクなのだ。ついでにいうと、東大にかぎらず、京大なり、一橋大なり、早大の政経学部なり、国立大の医学部なり、東大出とさして変わらぬ待遇を受けられる人間の数はざっと一学年で二万人となる。ほかのいかなる職業で成功するより、大学受験の勝者になる方が簡単なことは、このように確率論をとれば明らかなのだ。
授業に不満を持つにはいろいろな原因が考えられます。まず本人にやる気がないために講義を聞かず、よくわからなくなるケースがあります。次に授業を行う講師の授業の進め方や教え方に問題があり、不満をいうケースがあります。そのような場合、家庭ではどのような対処をしたらよいでしょうか。予備校側に対して不信感を持ち、いきなり授業見学を希望するのはいちばんまずい方法です。親が授業見学をすれば、自分の子どもも他の子どもも普段とは違った態度をとるようになり、あまりいい雰囲気にはなりませんし、教える講師も大変やりにくいものです。不満をいう場合には、往々にして子ども側に問題があることが多いので、まず電話で現場の責任者と話し、どのような授業を行っているのか、授業中の様子はどうなのかを聞きます。次に予備校長や室長と面談をしていろいろ聞くことがいちばんよい方法ですし、角も立ちません。これらの手続きをふまないでわが子の話だけを聞いて、どうも下手なまずい授業らしい、この目で確かめるためにも授業見学をしよう、と思うのはやめたほうがいいでしょう。教育関係者でないかぎり授業見学だけではなかなかその内容のよさや悪さは、普通わかりにくいものです。
個別指導塾で使っている教材を見せてもらうことです。熱心な先生なら、いろいろな教材を調べて、生徒に合ったものを選んでいますし、ほとんどの教材を自分で作っていて「オリジナル教材」を一つのセールスポイントにしている個別指導塾もあります。普通の本屋さんで売っている市販のドリルやテキストを使っているようならば、要注意です。片手間に個別指導塾をやっている人は、安易にそのような教材を使う傾向があるからです。また十年以上場所をかまえて続けている個別指導塾は一応安心してもよいと思います。まずい授業をする魅力のない先生がいる個別指導塾は競争が激化している個別指導塾業界では生き残れないからです。地元に密着した個別指導塾は、大手個別指導塾に比べると有名中学や高校の合格者数ではとてもかないませんから、いかにきめ細かい授業をしているかどうかが決め手になるでしょう。